アナザー

読了いたしました。
綾辻行人さんの最新作で
ございます。
公式HPでの旧日記で
お話いたしましたが、大松
幼少のみぎり、SFばかり読んでおりました。(ネクラ(死語)ではありません。)当時は
赤川次郎さんが若者には
おしゃれな感じでしたが、
マイナーなSFファンは決して
推理小説には手をださなかった
ものでございます。(私だけ!?)

ま、そんな私も遅咲きながら
すっかり新本格ファンに
なり、特に綾辻作品は
本のみならずゲームまで
傾注いたしております。

綾辻さんや島田荘司さんは作品を読めば読むほど、そのファン心理
を巧みに使って本全体でのカラクリを用意し、騙してくれます。

ですから新本格を読むときは、帯や裏表紙など決して見ずに
先入観、思い込みバリバリで読むと思いっきりスッテ~ンと
膝かっクンをしてくれます。(なので読むときは初期から順を
追って読むと最高です)

さて今回の「アナザー」総ページ
677P(最近、京極さん化して
ません)
前作「暗黒館の殺人」で
「館」シリーズもひと段落された
のか、今回はホラーファンタジー
です。(正直ジャンル分け
しただけでも綾辻作品は
ネタばれになりますが...)

でもとっても読みやすいので、
私GEMSの行き帰りで5日
で読み上げました。
(この場合上石神井の
急行待ちでも読まなければ
なりませんが...)

また仕事柄、毎回映画化できるかなと考えますが、
綾辻さんのほとんどの作品が映像化、無理でございます。
本ならではのからくりが非常に多いのですね。

読み進んでいく中で、
コツコツ自分の頭の中で世界観が構築されていきます。
しかし出来上がったものが、ラスト数ページで思いっきりひっくり
返されてしますわけですから、騙された時には
ぱちんと額をうちながら「こりゃ一本とられた」感を
満喫できるのです。

春の夜長677ページいかがですか

0コメント

  • 1000 / 1000