美術館めぐり

久しぶりの更新です。
現在、空気を入れてもしぼむサッカーボールのように
日々過ごしております。
そんな中での糧は
食事、睡眠より
主に映画、音楽、絵画鑑賞に頼るところが
多く、感受性を刺激することで
自分を意識する感じです。
まさに「我思う故に我あり」ですね。

特に世界で一つしかなく本物の絵を見るチャンスは
生涯一度しかないかもしれず
片端から絵を観に行っています。

特に好きなものだけでなく様々なジャンルの作品を
観ることで思わぬ発見があります。
色、構図、雰囲気と何か琴線に触れる作品を
さがすのも面白いものです。

今回は
「貴婦人と一角獣」
「プーシキン美術館」
「アンドレアス・グルスキー」

まず「貴婦人と一角獣」は
パリはカルティエラタンにある
クリュニー美術館所蔵の
至宝です。

タピスリーは各4~5メートルの
大作で一角獣以外にも
美しい花に彩られ、
圧倒されるとともに
次第にその繊細さが
浮き出てきていろんな角度から
何度も楽しめる
中世の傑作です。

と解説チックなとことはさておき
中世の人々が感嘆した
感覚を一小市民の
ちょい悪が同じように
感じられるというのが
時代を超えて
感動を与えます。

この展示は六本木の国立新美術館
だったのですが、
こちらが2階で1階では
グロウスキーが同時開催と
例えが悪いですが
「ゾンビ」と「死霊のはらわた」
同時上映を思わせる
お得さです。(あ、もちろん
別料金ですがw)

アンドレアス・グロウスキーはドイツの写真家ですが
あんまり私、写真はみないのです。
格闘技は好きだけど、相撲は見ない的な感じ...?
行ってキャパ、マン・レイとミーハー路線です。

でもグロウスキーはドイツの作品展の中で
見て以来興味を持っていまして
ちょうど一角獣と同時期でしたので
はしごしてみました。

展示は写真ですが、タピスリー並みの大作ばかりで
色々なもの(並ぶ靴、100円ショップの陳列棚、はたまたゴミの山から東京証券取引所まで)が
整然と並ぶ様をひいたり、俯瞰でとったりと
物の見方捉え方は多角で見なきゃねと
気付かせてくれました。

んで結局、一角獣より長くいましたw

さあそして目玉のプーシキン!
エルミタージュと並ぶロシアのお宝芸術の数々!!
ロマノフの奇跡です!!!

古典から現代まであらゆる絵画が展示されています。
私は実は印象派は苦手で
好きなのはポスト印象派と言っておりましたが、
今回の展示の目玉でもあるチケットにも印刷された
ルノワールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」は
予想以上に美しく、
目黒さんの値段間違いにもさして驚かない私が、
思わず「うわっ」と声を上げてしまいました。
今でも生きているかのような
美しさとボリューム感に思わず
恋をしてしまいました。

また、作品も名画ばかりですが
それを集めてきた人々の苦労も
わかりやすく展示されており
カメオにもつながる
芸術文化の継承の崇高な使命を
自覚いたしました。
といってもあまり伝えられていませんが、
三沢さんごめんなさい。

ちなみにこちらは横浜美術館ですが、
横浜美術館所蔵のシュールレアリズム作品も
一見の価値ありですので
行かれた方は常設展示もお忘れなく!!

さて7月もルーブルに待望のアメリカンポップアートも
上陸です。
楽しみ楽しみ






 

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